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ラーニング・マウンテン -学びのプランを立てよう-

「ラーニング・マウンテン」とは……

「Let’s Climb the Mountains of Learning」(学びの山に登ろう)の略称で、三領域における単元の学び全体を“山登り”に例え、子どもたちが目指す頂上(ゴール)とルート(プロセス)をデザインし、見える化したものです。コンピテンシー・ベースの国語科授業を目指し、ユニバーサル・デザインに配慮しながら、子どもと共に創る学びの実現につなげるねらいがあります。

「ラーニング・マウンテン」には、教師が教えたいことを子どもたちが学びたいことへ変えていく力があります。単元の導入段階で学び全体の見通しをもち、学びの中途における振り返りを大切にすることで主体性を育成します。同時に、課題の解決と目標の達成という頂上(ゴール)を目指して最後まで粘り強く、学びを調整していこうとする態度を培っていきます。

■みんなで解決したい問い(学習課題)

 「みんなで解決したい問い」には、言語活動を通して指導事項を指導するという考え方の下、子どもが遂行していく言語活動を位置づけ、教師が育成しようとする重点化された指導事項を含む文言に仕立てます。

■「わかること・できること」「考えること・表すこと」「くふうして学ぼうとすること」

単元の3観点に基づいて設定する評価規準を教師が主導しながら、子どもの言葉で分かりやすく示します。「わかること・できること」は「知識・技能」、「考えること・表すこと」は「思考・判断・表現」、「くふうして学ぼうとすること」は「主体的に学習に取り組む態度」と対応させ、これらを子どもも意識して、学びを進めていくことが大切です。そのことが、指導と評価の一体化を図ることにつながります。

■各ステージ(こんな学習をしてこんな力を!)・評価

 「こんな学習をしてこんな力を!」では、各ステージとして単元の導入部(第一次)、展開部(第二次)、終末部(第三次)に分けて学習活動を設定します。各ステージ(次)のそれぞれの学習活動が学習課題の解決に向かう流れとなるよう、時間のまとまりを意識しながら設定します。

「評価」については、教師側からその内容や方法を提示し、いつ、どのような評価が行われるかについて子どもに伝えるようにします。各ステージ(次)の中途では学びの進度や状況を踏まえて、子どもと協議しながら学びの方向を修正したり調整したりする余地を残しておきます。

■この単元に関わってこれまでに知っていること・できること

 同系統の単元や題材のまとまりにおいて前学年や前単元までに習得している「知識及び技能」と言語活動を通して獲得してきた「思考力、判断力、表現力等」について、単元の導入で自覚できるようにします。この欄は、単元の第1時間めに記入することになります。教科書の各単元に記載されている“ここが大事”を参照しましょう。

詳しくはこちらの書籍をご覧ください。

『読解×記述 重層的な読みと合目的な書きの連動』

https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/book/book/cate5/cate509/post-80.html

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